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屋根塗装のタイミング
屋根塗装を行うタイミングは屋根材によって異なります。
一般的に普及率の高い屋根材として、「粘土瓦」、「スレート」、「セメント系スレート」「ガルバニウム銅板(金属)」の4つに大きく分類されます。
それぞれの屋根に適した劣化ポイントを確認し、屋根塗装のタイミングを逃さないようにしましょう。
また、屋根を点検する際は、高所から落下などのキケンが伴います。
自主点検はお控えいただき、必ず専門家による無料点検をご依頼ください。
粘土瓦【点検目安:5〜6年】
瓦自体は色落ちなどの劣化も少なく、長持ちするメリットがありますが、塗り替えができない分、きれいにするためには洗うか、ひどい劣化部分だけを交換する事になります。
危険レベル「低」〜瓦の浮き・ズレ〜
瓦は1枚1枚が重なり合っていますので、浮きやズレが出てきた時は、固定している漆喰が崩れてきていることが考えられます。
さらに、屋根全体に湾曲が出たり、軒先部分が歪んできたりする場合は、屋根材の下にある木材が腐食していることが多くあります。
瓦自体に強度があるため劣化は少なくても、その下の木材などは傷みやすく劣化もしますので、屋根上と屋根裏からの両方のチェックを行うとよいでしょう。
危険レベル「中」〜瓦にコケ・藻の発生〜
コケや藻が瓦に根を生やし、そこから雨水を引き込んでしまう可能性があるので注意が必要です。
高圧洗浄で汚れを根こそぎ落として、コケや藻が生えにくくする為にも塗装をすれば 安心です。
同じ理由で、落ち葉などが屋根材に積っている状態が長く続くのもよくありません。
早めに取り除くよう心掛けましょう。
危険レベル「高」〜瓦が割れている〜
瓦が割れると、その部分から雨水が浸透してきますし、強風が吹けば簡単に飛んでいってしまい、落下位置によっては人体やご近所にも迷惑を掛けてしまうキケンがあります。
瓦に割れが出てきたら屋根の葺き替えリフォームが必要ですので専門業者へ修理を依頼しましょう。
スレート【点検目安:4〜6年】
一般住宅では一番多いタイプの屋根材です。
10年以上経過すると劣化が激しくなりますのでタイミングを逃さずに塗装を行いましょう。
危険レベル「低」〜色あせ・錆の発生〜
風雨や紫外線などによって劣化が始まると、新築時に塗られていた塗料が剥がれて白っぽく見えてくるのが色あせです。
また、屋根の棟部分には金属板などが使用されていますので、そこに錆が発生でてきたら塗装のタイミングです。
危険レベル「中」〜コケ・藻が発生〜
スレートに湿気を多く含むことでコケが生えてきます。
塗膜による防水性が失われつつありますので、少ないコケや汚れならば、高圧洗浄した上から塗装をすることで、さらに長持ちする屋根にすることができます。
危険レベル「高」〜スレートの割れ・剥がれ〜
スレートが割れ、金属部分の錆がひどく屋根面全体に広がってくると塗装では修復できませんので、屋根の葺き替えリフォームが必要ですので専門業者へ修理を依頼しましょう。
セメント系スレート【点検目安:定期的】
本瓦や桟瓦など粘土で作られた伝統的な瓦と比べて軽量で板金よりも強度があり、安価なものになります。
寒暖の変化に影響を受けにくいタイプですが、経年劣化によって塗膜が剥がれてきますので定期的なメンテナンスが必要です。
危険レベル「低」〜色あせ〜
セメント瓦の色やツヤがなくなり、乾燥しているように見えてきます。
そのまま放っておくと、表面の塗料が剥がれ、触っただけでも瓦が割れてしまう可能性があります。
この段階でしたら塗装で強度を十分に保つことができます。
危険レベル「中」〜ひび割れ・ズレ〜
近くで確認しないと分からないような小さなひび割れでも雨漏れの原因になります。
さらにひび割れが原因で瓦にズレが出てくることもありますが、これは下地が腐食している可能性も考えられます。
つまり、瓦の割れは危険信号だといえます。
定期的な点検によって早期発見することが屋根を長持ちさせるコツと言えるでしょう。
危険レベル「高」〜コケ・カビの発生〜
ガルバニウム銅板【点検目安:4〜6年】
軽量かつ耐久性が高い事から注目されている屋根材のひとつです。
金属であることから錆が目立つ前に補修をすることが長持ちさせるポイントです。
危険レベル「低」〜塗膜の剥がれ〜
塗膜が剥がれることで防水機能が低下し、錆が発生し易くなり、強風などによってさらに悪化する可能性もあります。
よって、剥がれが目に付いたタイミングで補修することをお勧めします。
危険レベル「中」〜錆が発生〜
金属系の天敵は、何よりも錆です。
錆をそのまま放って置くことで穴が空き、雨水が入り込んできます。
定期的な補修を行うことで錆を抑えることができますので、こまめなメンテナンスをお勧めします。
危険レベル「高」〜反りや膨らみ〜